私の夫はビハール人
写真:ビハール州の子供達、田舎の学校
ナマステ〜、弥栄です。
インド人と結婚した日本人女性は、昔から今も結構いる。インドで生活していたり日本で生活していたり…
インド人との結婚って、宗教やカーストの違いや出身地域によっても様々な違いがあって、人それぞれ感想が違うと思う。
私の主人の実家はビハール州。
「ごめんなさい。ビハールってどこです?」
って、よく言われる。
謝る必要はないのだ。だってビハール州は超田舎で貧困州だし、特に人気の観光地があるわけでもないから、日本人は知らない場合が多いと思う。
今回は、そんな私の州【ビハール州】を紹介したい。
ビハール州は、タージマハルがあるアグラーや、ガンジス川のバラナシがある
ウッタル・プラデッシュ州と、コルカタがあるベンガル州の間です。
観光地といえば、各地に仏跡地があって、ブッダの生涯と仏教の歴史が残っている。
以前は多くの日本人住職と信者が巡礼の旅に来て、寺院や学校建設のため寄付や交流も行われ、一時は日本人観光客が多くいたらしい。でも、今はミャンマーやタイ、スリランカなど東南アジアからの仏教徒が多い。
ビハール州の特徴といえば田舎で人口が多く、低識字率、貧困州、考え方も古い人々が多い。デリーなど都会のインド人からは、ちょっとバカにされている事を私も感じる。
「彼女は弥栄。日本人で旦那はビハール州なのよ。」
って、勝手に私の自己紹介をしてくれる近所の嫌なおばさんもいる。
別に、弥栄、日本人で良いし、聞かれれば私が答えるし!
ビハール人がバカにされる理由といえば、彼らは、
どこに行っても自分の生活習慣や伝統を曲げないこと。
その態度が、都会では田舎者に見えるのだ。
でも、私はそこが素晴らしいとも思う。堂々としていて、すごく楽しそう!人生を楽しんでいる雰囲気がある。
逆に、都会の人は良く見せることに精一杯で、無理をした表の付き合いだけのように思う。
そう考えると、あったかくて一生懸命なビハール人って素敵だ。
意外に医者やエンジニアになる人々はビハール人が多い。
ビハール州の教育は、英語はイマイチだけど理数系の勉強には強い。その上、家族の繋がりが深いので、子供達は純粋で真面目に育ち、一生懸命勉学に励む!
人や車、牛やヤギ、ゴミやホコリでグッチャグチャだけど、それも愛嬌かな?
外国人が珍しいのか、じーっと見つめられる。逆にじーっと見つめると恥ずかしそうに目をそらす。
のんびりした風景の田舎町、農作業をしている人々と触れ合うのも楽しい。
ここでは機械もなくて、昔ながらの農作業。ちょっと栄養失調気味の野菜。
子供達は純粋で恥ずかしがり屋。
外国人を初めて見て怖いのか、本気で泣き出したり逃げ出す子供もいるくらい。
私はそんなビハールが好き!
写真:ビハール州の祭り風景【チャット プージャ】